ゼロイチでは、素早い「試行錯誤」が重要で、特に「失敗すること」が大切とよく言われます。
なるほど、まずは理屈抜きにやってみてみると、結構楽しかったり意外とうまく行ったりもするですが、ただ闇雲にやって行くと徐々に心のなかに何かが溜まっていったりもします。
・何が成功か失敗かよくわからない
・みんな楽しそうなのでうまく行ったと思ってたのに、なぜか広がっていかない
・面白いので続いてはいるんだけど、なにか違うって感じてきた
などなどが重なって来てませんか?
「拙速は巧遅に勝る」って、私もはじめはよく使っていました。「雑でも、未完成でもいいから、とにかく早く行動しろ」という意味でですね。
孫氏の格言と言われてますが、そもそも孫氏にはそんな言葉はありません。
孫氏が言っていたのは、「長期戦になるとまずいので、拙くても速やかに進めるようにするのがいい」ということだけ。
一歩踏み込んで解釈すると、「拙くても勝てるようにちゃんと戦略的な視野を持って計画的に進める」と言ったニュアンスでしょうか。
ということで、今回のテーマは「失敗」
まずは、皆さんが考える「失敗とは?」を定義してみました。
「計画していた結果にならなかった時」
ということになりましたが、ではその結果が「悪かった時」だけを失敗というのでしょうか?
計画通り、予想通りではなかったのに、結果が良かったらそれがいいのでしょうか?
そもそも、こうした結果を「失敗」というのでしょうか?
そんな事を考えながら、「失敗学」のアプローチを使って、次に活かすための「失敗の知識化」についてを話し合っていきました。
未知の経験からの失敗を、次の糧にして成長していくためには、それを伝えるために形式知への転換が必要です。
高速回転でトライ&エラーを繰り返していくためには
・一度にたくさんのことはやらない
・やることを計画する(やることの構造を分解しておく)
・結果への基準を決めておく(上も下も)
・それらをドキュメントにする。
ということが大切になってきます。
そして、何よりも大切なのは
・次のステップを考える時、元の形にこだわらない(むしろ捨てる)
ということでしょう。
MITメディアラボに掲げられている言葉
「ゼロイチ」の取り組みには「失敗」はなく、ただやり続けるだけ